「俺たちが成し遂げたいのは『状況は変えられる』という社会的雰囲気なんだ」座右の銘にしたいロックの名言

ストレス時代をロックに生きる

時に人を動かし、時に世界を動かしてきた偉大な音楽家たち。彼らの思想や哲学もまた、現代を生きる私たちに勇気を与えてくれるものばかりです。

今回は、ジョン・レノン(ザ・ビートルズ)、トム・ヨーク(レディオヘッド)、ジョー・ストラマー(ザ・クラッシュ)、ボブ・ディランの4人の名言を、彼らの音楽とともにご紹介します。

ジョン・レノン(ザ・ビートルズ)

「今の僕らはキリストより人気がある」

この発言は英国最大の夕刊紙、イヴニング・スタンダードが1966年3月に掲載した記事の一部です。この言葉は「キリスト自身とその影響を受けた弟子たち」という関係を、「ビートルズとその影響を受けたアーティストたち」という構図に照らし合わせているという解釈があります。

つまり「どんな偉大な思想や哲学であっても、残るかどうかは始めた人物よりむしろ、受け継いだ人の行動にかかっている」というふうに受け取ることができます。

トム・ヨーク(レディオヘッド)

「これは人々が期待していたものではないし、自分たちさえ予想していなかったものだ。優れた作品になるためには最初の意図を超えたところまで行くべきなのさ」

特別な出来事が起こるときには、想定していた計画から逸脱したり、思いもしなかった偶然が重なったり、無意識的な行動が貢献していたりするものです。

デビュー作から頭角を現したレディオヘッドだったからこそ、「期待に応えることに翻弄されない」よう、彼自身相当な注意を払っていたのかもしれません。

ジョー・ストラマー(ザ・クラッシュ)

「俺たちが成し遂げたいのは『状況は変えられる』という社会的雰囲気なんだ」

失業者数が増加し、インフレ率が急上昇していた70年代の英国で社会の現状に積極的な発言を繰り返していたザ・クラッシュのジョー・ストラマー。彼は音楽を通じた啓発が自分たちのの使命であり、政治の歌も恋愛の歌も「自分たちの関心の対象という点では同じ」という立場を強調しました。

彼らの存在がなかったら、パンクの社会的・政治的意義は確実に違ったものとなっていたかもしれません。

ボブ・ディラン

「60年代には『30代以上の連中を信じるな』と言われたけど、今なら『30代以下の人間を信じるな』と言いたい」

1994年の来日時に彼がのたまった台詞。1960年代はロッカーが自分の視野の範囲内で歌が作れた理想の時代でした。しかし65年以降ロックが商業化されてからというもの、若手アーティストにとっての「成功」の定義が変わってしまい、彼にはそんな世の中が胡散臭く見えたのかもしれません。

周囲の状況に気づかないうちに流されてしまいやすい現代において、「自らの軸を深く貫く」ということは私たちも肝に銘じておきたいですね。

ロックの名言を「良質な問い」とする

今回は偉大な4人のアーティストの名言を紹介しました。彼らの生きた時代は今よりもチャンスに恵まれていたわけではありません。成功を手にしてからも、決して安楽な道ではなかったでしょう。

他人の意見や社会の状況に混乱しやすい現代において、自らの軸や信念を貫いてきた彼らの言葉は、自分自身を見つめ直すための「良質な問い」であるのかもしれません。