【MITメディアラボ伊藤穰一に学ぶ】プレゼンで聴衆を自然と惹きつける方法

プレゼンテーションを聞いていて「なんだか頭がぼーっとしてきた…」という経験はありませんか。もちろん、そうしたつまらないプレゼンに時間を取られるのは嫌ですよね。

しかし、もし自分がそうしたプレゼンをしているとしたらどうでしょう?聞き手はもしかすると「つまらないプレゼンを聞かされて時間の無駄」なんて思っているかも…

今回は、TED2014でのプレゼンで大成功を収め、OnwardにノミネートされたMIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボの伊藤穰一氏のプレゼンから、聴衆を自然と惹きつけるテクニックを学んでいきます。

スピーカー紹介

名前:伊藤穣一(いとうじょういち)

生誕:1966年6月19日 京都府京都市

出身校:
・タフツ大学コンピューターサイエンス専攻中退
・シカゴ大学物理専攻中退
・社会研究新学校(学士)
・The New School 名誉博士(文学博士)

職業:MITメディアラボ所長、実業家、投資家

主な受賞歴:
ビジネスウィーク「ウェブ業界で最も影響力のある人」(2008)
日経ビジネス「次代を創る100人」(2011・2012)

出典:ウィキペディア

プレゼンテーションの内容を要約すると…

プレゼン概要

インターネットが発達し、イノベーションのあり方は変わってきました。これまでは、未来を見通して何かを生み出してきましたが、今後は、短期間でモノを生み出し、変化に合わせて改良していくようになるでしょう。

フェイスブックのように、学生でも「プロダクトをまず作ってみる」ということができるのです。

将来的にはソフトな部分だけでなく、ハードの部分(機械や装置など)も短期間で作り出すことが可能となり、発売してから改良をどんどん加えていくようになる。これからはフューチャリストではなく、ナウイストになるべきだと思います。

聞き手をのめり込ませるテクニック

伊藤氏のプレゼンはご覧になりましたか? 聞いているうちにこちらも「何かすごいことを教えてもらっているのでは?」と話にのめり込んでしまったのではないでしょうか。

そんな魅力的な彼のプレゼンテーションから、聞き手をうまく話に引き込むワザを盗んでしまいましょう。

1.体験談から入る

具体例
photo by TED.com

どうしても、話し手と聞き手の間には距離が出てしまいます。日頃の雑談ならば特に気にならないかもしれません。

しかし、他人に何かを説明したり、お願いする際は意識しなければその距離感は埋めることができません。まずは体験談から入ることで、相手の警戒心や、とっつきにくさをほぐしてあげましょう。

2.問いかけ×インパクト

インパクト
photo by TED.com

〈2:38〜〉「皆さん インターネットがまだなかった頃を覚えていますか?」→会場笑

なぜここでウケをとれたのでしょうか。ここでは。多少オーバーな表現と、聞き手への問いかけが効いています。

「覚えていますか?」と質問するだけでも、聞き手は少し話しに前のめりになってきます。ここで多少オーバーに、原始時代のスライドを出しています。これがインパクトを出すということです。

違和感・やり過ぎ感など、聞き手にツッコミを入れる隙を見せることで、相手は引き寄せられます。
※話の本筋とは関係ないところで使いましょう。提案でやり過ぎ感を出しても残念な結果に終わってしまいます

3.議論の流れの基本は抽象→具体

抽象から具体へ
photo by TED.com

まず抽象的なことを言うと、聞き手の頭の中には「?」が広がります。そしてその疑問を、続く具体的な話の中で解決してあげるような話の進め方は、相手を引き込みやすいです。

また、抽象・具体の比率は1:4程度にすると良いでしょう。知らない話が多いと、聞き手は集中力が持たずに、話をしっかりとは聞いてくれなくなります。具体的な、誰もが知っているような内容を話す時間を多くとることが、聞き手の注目を集め続ける近道なのです。

4.パワーワードをガツンとぶつける

パワーワード
photo by TED.com

「Deploy or Die」「Learning over Education」「Compass over Maps」「ナウイスト」など力強いフレーズ(パワーワード)を盛り込むことで、聞き手を引き込むことができます。

これは抽象→具体と似たテクニックです。パワーワードのみでは聞き手の頭の中は「?」で埋め尽くされます。この後に、なぜその言葉を選んだのかを説明することで、聞き手は納得します。

5.畳み掛けてリズムを作る

畳み掛け
photo by TED.com

「ガイガーカウンターを入手しよう」 「売り切れだ」 「じゃあ作ろう」 「センサーが足りない」 「でも 携帯用ならできそうだ」 「車で測定して回ろう」 「ボランティアを募ろう」 「資金不足だ」 「Kickstarterで集めよう」・・・”〈11:23〜〉

話のクライマックスに向けて、盛り上げていく場面で、このような畳み掛けは非常に効果的です。

話のリズムが作られて、スピードがでてきます。話のスピードが変化すると、聞き手は「なにがはじまるんだろう!?」と期待感をもちやすいのです。

6.大切なところはかなりゆっくり話す

結論
photo by TED.com

ゆっくり話すと聞き手には、自信がある・物怖じしないという印象を与えます。最後の結論であったり、お願い事はこのテクニックが光ります。

「遅く遅く…」と思っていても、実はそれほどスピードは変わっていないように聴こえてしまいがち。自分が思っている以上にゆっくりと話すと意識的にスピードを遅くできます。

まとめ

伊藤穣一さんのTEDプレゼンには聞き手を惹きつけるテクニックがちりばめられていました。これで、内容も素晴らしいためにOnwardを受賞できたのでしょう。

話の組み立て方や、話すスピードなどあらゆる要素で、話に人が引き込まれるかは決まります。レベルの高いプレゼンテーションに多く触れて、自分でもプレゼンをすることで、上記のテクニックを自分のものにしてしまいましょう!