就活生の履歴書を「編集者視点」で見て、損してるなあと思う4つのこと

最近2016年卒業予定の方の面接をさせていただく機会があり、履歴書を拝見したんです。

私は「編集者」という職業上、どうしても文章の”伝え方”や”面白さ”というところに目がいきがちになるのですが、逆にそれさえしっかりとターゲット(面接官や人事担当者)に刺さる形で見せることができれば、自分の魅力を120%伝えることができるのではないかと感じています。

そこで今回は、16卒・17卒の就活生の方、新年に向けて転職を考えている社会人の方に、「編集者視点から考える履歴書の書き方」を伝授したいと思います。

新卒さんの履歴書を編集者視点で見て「もったいないな…」と思う4つのこと

1. 履歴書を「初稿」で書き終えている

ボールペン

就職活動では複数の企業にエントリーすることが多いため、その企業のニーズに合わせた履歴書を書かなくてはいけませんよね。

しかしそうなると、どうしても一枚の履歴書に割ける時間が少なくなり、書き上げた一番最初の状態(初稿)で提出するということになりがちになってしまいます。

この初稿の状態で自分の伝えたいことが論理として成り立っている場合は良いですが、最高のクオリティを求めるのであれば、少し時間を空けて見直すか、第三者に見てもらい、適宜修正を入れることをお勧めします。

2. 表現の言葉選びが適切ではない

16卒履歴書

履歴書のミスで特に目立つのが、言葉の表現の仕方。初歩的な部分では「だ・である調」と「です・ます調」の統一が成されていなかったり、漢字が間違っていたり。

さらに言えば、面接官や人事担当者のテンションを左右する表現上の言葉選びが、最適かつ具体的なものではないこと。

例えば、「私は他の人と比べてポジティブな性格です」と書くよりも、「私は孫正義氏のように物事を前向きに捉える性格です」と書いた方がイメージとして伝わりやすくなりますよね。

また、こういった表現の幅を見つけておくことで、「きみ、孫正義に興味があるの?」と自分の伝えたい(話したい)情報に面接官の質問を誘導することもできますので、言葉選びは妥協せず行うようにしましょう。

3. 作者(就活生)のバックストーリーが見えない

book

短い時間の中で相手を理解することは、何度面接をしたことのある担当者であっても難しいものです。特に1日に何名も面接をする企業では、一人一人の個性を把握することはまず不可能かと思います。

では就活生はどうすればよいのか?その答えのひとつが、バックストーリーが見える履歴書を作ること。つまり自分のキャラを履歴書の中で確立しておくことが重要なファクターとなってきます。

自らのキャラクター性を履歴書で表現できれば、面接前から「この人は要チェックだな!」と人事担当者にアピールできますし、面接後にも「そういえばこの人の話は面白かったな」と印象を強くすることができるはずです。

4. 未来のビジョンが抽象的で”具体性”がない

silhouette

企業・人事担当者が一番気になるのは「その人が会社でどんな働きをしてくれるか」というところ。

例えば、「私は御社のビジョンに共感し、今回◯◯職を志望させていただきました。入社したら即戦力として御社に貢献させていただきます。」と履歴書に書かれていたとします。

意欲はなんとなく感じられるのですが、「具体的にどんなアクションをして、どんな結果をもたらしてくれるのか?」という部分が欠落しているため、採用の決め手にすることはできません。

また注意すべき点は、自分本位のビジョンではなく、企業目線での問題提起・解決策がビジョンになっていること。

ですので、履歴書を作る際にはまず企業が抱える問題やニーズを把握するために、代表者やキーパーソンの過去のインタビュー記事やニュースを調べておくことが必須と言えるでしょう。

人事担当者に10倍自分をアピールする履歴書作成法

16卒履歴書2

STEP1. 自分が一番伝えたいこと(結論)を決める

まず、自分がライターとして履歴書を書くとして「一番伝えたいことは何か(結論)」を考えます。この結論は先述の通り、企業の求めるニーズに即したもの。またはその共通項となる将来の自分の姿をしっかりと提示するようにしましょう。

STEP2. 結論を効果的に伝えるための構成を作る

次に結論を論理的に伝えるための構成を考えます。この構成は文章全体の要約となるものなので、作成した時点で一度第三者に見てもらい、情報に過不足がないかアドバイスをもらうとよいかもしれません。

STEP3. 必要な情報をリサーチする

構成ができたら、執筆に必要な企業情報などを徹底的にリサーチします。このとき、「◯◯株式会社」と検索したあとに、上にある「ニュース」を選択してください。すると、企業の最新動向やプレスリリースの情報がすぐに調べられるので、効率的にリサーチを進めることができます。

STEP4. 初稿を書き、一度寝かす

リサーチした情報を元に原稿を書いたら、一度時間を置いて俯瞰するか、第三者に見てもらうようにしましょう。このときにもしも自分の一番伝えたかったことがうまく書けていなかったり、意見が自分本位のものになっていたら、赤入れをし、修正を加えましょう。

STEP5. 誤字や最適でない表現がないか最終確認する

最後に、自分が企業の人事担当者になったつもりで書き上げた履歴書を声に出して読みながら確認しましょう。「もうこれ以上の履歴書は書けない!」という状態であれば、きっとあなたの魅力を最大限面接官や人事担当者に伝えることができる内容になっているはずです。

履歴書で”伝え損”をするのはもうやめよう!

採用通知

今回は”伝え損”しない履歴書の書き方を「編集者の目線」から解説しました。履歴書や職務経歴書はあなたを映す鏡のようなものであると同時に、企業に送るラブレターでもあります。

一度しかないチャンスを”伝え方”で無駄にしないようしっかりと精査して、自分の想いを告白しましょう!