【村上春樹系上司 VS 意識高い系部下】信頼構築術「コーチングアップ」で仲良くなれるの?

年齢が倍以上離れた方とコミュニケーションをとるとき、ジェネレーションギャップのようなものを感じたことはありませんか?

例えば、入社したばかりの若手社員が、ひと回り年齢の離れた上司と仕事をするとき、話や仕事の進め方がかみ合わず、どちらにとっても負担が増してしまうといったケースはどこの会社でも起こりうることだと思います。

今回は、そんな年齢や趣味趣向がまったく違う上司とうまくコミュニケーションを図り、成果をつくり出すための「コーチングアップ」という技術を、実例を交えて紹介していきます!

コーチングアップとは?

会議風景

お互いの信頼関係をベースに、相手の力を引き出し、成果を生み出す「コーチング」に、上司に対する敬意、上司の力を引き出すという要素を加えたものを「コーチングアップ」と呼びます。コーチングアップには主に次の5つのスキルを用います。

1. 傾聴のスキル

傾聴のスキルの大きなポイントは、「人の話を否定しないで最後まで聴く」というものです。エゴを抑え、相手を受容する心の余裕が必要になります。

また、相槌と打つときに「はい」と言うだけではなく、「はい、わかりました!」や「はい、私もそう思います」「それ、いいですね」などのように、複数の単語で答えるようにすると効果的です。

例えば、とにかく比喩表現が好きな村上春樹系上司とコミュニケーションをとる際には…

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【村上語訳】:もう既にあるようなものと、まだ世界にないようなもの、どちらかを作るとするなら、まだないようなものを作るというのが私のポリシーです。

もしも迷ったときは、そのポリシーを貫いてきたし、少し時間はかかったけど、会社の利益にもつなげることができました。今は大変かもしれないけど頑張りましょう!

2. 質問のスキル

上司に質問する際には、言葉の中に含んでいる自分なりの意味を、もう一段階具体化することを心がけましょう。

例えば、忙しい上司に対して「この仕事なんですけど、どうしたらいいでしょうか?」という質問はできるだけ避け、「このような形でいいでしょうか?」相手の承認・確認をとる質問にすると好印象を持たれやすくなります。

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【村上語訳】:あなたの仕事はいつも早くて丁寧ですね。期待していますよ!

3. 敬意と感謝のスキル

言葉による敬意の示し方として大切なことは、その上司のよいところに着眼し、それを伝えるということです。

例えば、上司のアドバイスによって仕事がうまくいったとき、「おかげさまで上手くいきました!ありがとうございます」という一言を伝えるだけで、相手を喜ばせ、より親密な関係性を築くことができます。

【村上語訳】:よくぞ一人でやりきってくれました!今回の経験を活かして、これからも頑張ってくださいね。

4. 報・連・相のスキル

研修などでもよく取り上げられる「報告・連絡・相談」のコミュニケーションスキルですが、コーチングアップ時のポイントとして、悪い報告を優先して伝えることが大切です。

上司からすれば、悪い報告であっても、できるだけ早いタイミングで包み隠さず報告してもらったほうが、トラブルを回避できる可能性が高まりますし、心情的にも現実的にも部下を守りやすくなるものです。

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【村上語訳】:あなたの次の課題は、もっとシンプルに物事を捉えることかもしれませんね。会社に留まらないで、たまには街で人を観察してみると、なにかヒントを得ることができるかもしれませんよ。

5. 提案のスキル

コーチングアップでは、上司に100点満点の提案を出さず、あえて98点の提案を出し、あとの2点を上司に埋めさせます。

このような形での提案なら、「おかげで良い企画が出来上がりました!」と称賛するきっかけをつくり出すことができ、上司も「自分もこの仕事に関わった」と思え、部下との関係を深めることができます。

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【村上語訳】:僕はスパゲティーが好きでよく茹でるんだけど、何か別のことを考えてたり、妻と話をしながらやっていたりすると、いつも茹ですぎて失敗しちゃうんだよね。茹ですぎてもアルデンテな状態のままみたいなのがあったら、僕も嬉しいかな。

最後に

今回は、コーチングアップに必要な5つのスキルをご紹介しました。こうした「人間に対する信頼」のようなものを持っていること、その信頼をベースにした上司との相互信頼があること。この二つがそろって、初めてコーチングアップの関係というのは成り立ちます。

一見「ダメ上司」に見える上司であったとしても、その内側にはダイヤモンドの輝きが秘められていると信じることが、相互信頼構築への第一歩となるのです。