「一つのアイデアに費やす時間は30分」くまモンを生んだアートディレクター 水野学氏の5つの流儀

皆さんは一つのアイデアを生み出すのに、いつもどれ位の時間を費やしていますか?「斬新なアウトプットをするには、誰も考えなかったとんでもないことを閃めかなきゃ!」と思っていらっしゃる方も多いかもしれません。しかし、一流のクリエイターと呼ばれる人ほど、短時間で良質なアイデアを生み出すようです。

そこで今回は、「くまモン」の生みの親であり、東京ミッドタウン、中川政七商店などのブランディングを成功させてきたアートディレクター、水野学さんの仕事術から、忙しい中でもクリエイティブなアイデアを生み出す5つの方法をご紹介します。

 

水野学氏の5つの流儀

1. スケジュールとタスクを「見える化」する

ポストイット

水野さんのオフィスでは、壁にスタッフ全員の1日の予定が付箋に書かれ、作業を終えるたびに各自ではがしていきます。誰がどんな作業をしているのか、進行の遅れはないかなどが一目でチェックでき、全員が時間を意識するような仕組みになっています。

2. クライアントとの打ち合わせは自社で行う

meeting-point

先方に出向くための移動時間を省くため、水野さんはクライアントとのミーティングをできる限り自社で行うようにしているといいます。自社で行うことで、途中で資料が必要になっても、社内ならすぐに提示でき、一度持ち帰るという無駄を解消できるというメリットがあるそうです。

結果、一日の打ち合わせは平均3件と効率よくこなしつつ、デザイナーとしての仕事も並行して行うことができるのだとか。

3. 一つのアイデアを生み出すために費やす時間は30分

clock

「それ以上時間をかけても良いアイデアは出てこない」と水野さんは言います。スタッフには30分とは言わないようですが、企画やラフ作成には90分というリミットを設けているそうです。

例えば、企画を決めるならまず一人が90分で50の案を出します。それを三人で考えると150案になりますよね。それを会議室の壁一面に貼って、これとこれを掛けたら面白そうだと考えていくそうです。

一人で悩むよりも早く企画が固まり、より良質なアウトプットを可能にしているようです。

4. 午前中に情報収集をする

break

アイデアの掛け合わせに欠かせないのが「想像力」です。AとBを一緒にしたらどうなるか?想像する力を養うのが、水野さんにとっては午前中の情報収集タイムだそうです。

自宅でテレビやウェブをチェックしたり、雑誌に目を通しながら、事象の裏側に頭を巡らせることで、仕事に役立つことが多いのだといいます。

5. 詰めに時間をたっぷりかける

Macbook

企画やラフはプロジェクトの中では前段階であり、その本分は詰めにあるのだと水野さんは言います。詰めにかけられるだけの時間をたっぷりかけることで、精度を高め、表現が微妙に異なる数千の中から一つを選びだす。この必要に応じた時間の配分こそが、水野さんの成功の秘訣なのかもしれません。

 

最後に

今回は、アートディレクター水野学さんの仕事の流儀をご紹介しました。祈祷師のように良いアイデアが降ってくるのを待つよりも、閃きをすべて書き出し、それを持ち寄って掛け合わせるなどの工夫をすることが、無駄な時間をかけずにアウトプットを行うためのコツのようです。