軽く見ると痛い目を見る!スティーブ・ジョブズの英断を支えた「直感力」の秘密

誰もが日常生活で小さな決断を繰り返しています。その決断を少なからず支えているのが、直感です。

「ものの10分程の面接しかしていないが、この人なら大丈夫だ」、「なんとなく嫌な予感がしたから取引を断ったら騙されずに済んだ」など、直感はなんでもない日常の出来事から人間関係、さらには危機回避におけるまで様々な場面で私たちに力を貸してくれます。

そこで今回は不思議な力を持つ直感について、そしてより精度のよい直感を導き出すための手法についてご紹介します。ビジネスシーンを戦っていくために直感の持つ力を最大限活かしていきましょう。

オカルト?それとも救世主?直感の持つ力とは


一見、なんの根拠もないように見える直感。解答の出し方があまりに不明瞭であるが故、オカルトと懐疑的に解釈する人も少なくありません。たしかに、ロジカルで説明できるものではなく、まして本人ですらきちんと理解していない直感を、外から説明するなんて、できるわけがありません。

しかし、自らの直感によって画期的なアイディアを生み出したり、危機を回避したり、成功を掴んだという人が多いことも事実。世界の一流経営者や著名人は決断を下す際の重要な要素として、直感を挙げています。そして特に直感が必要なのが、「スピードや斬新な発想が求められる場」です。

スピード感が求められるビジネスの現場では、すべての事象にいちいち細かい分析や思考を費やしている時間はありません。経営者ならずとも、ビジネスマンにとって直感が決断にとってどれだけ重要かがよくわかります。

経験がものをいう?直感の正体


では、直感の正体とはなんでしょうか。実は現代の科学では、まだ直感が働くメカニズムは厳密に解明されていません。

細かいメカニズムは分かっていないものの、直感をうまく働かせるには経験が必要だといいます。いい経験でも悪い経験でも、成功体験でも失敗体験でも、様々な経験をすることが重要です。その中で、「いいもの」と「悪いもの」の差や区別をきちんとつける感覚が育っていくからです。

すべての直感がそうではありませんが、経験が直感に及ぼす影響は間違いなくあります。経験がない直感はただの当てずっぽうになってしまいます。

例えば、よくテレビドラマで「刑事の勘」という言葉を聞きますが、もし仮に刑事になったことのない人が現場に出たとして、その「刑事の勘」とやらが働くでしょうか?答えはいうまでもありません。長年、現場で培ってきた刑事さんのその経験が、その直感を呼び起こしていると考えていいでしょう。

つまり、直感を手に入れるためには、直感を働かせたい領域の経験をきちんと積むことが重要なのです。人間関係や危機管理など、場数を踏んだだけ精度の高い直感を導き出すことができます。

また、人の直感を無下に軽く見るのも避けたほうがいいでしょう。その人の専門分野での直感であればなおさらです。当たっているか間違っているかはともかく、話をきちんと聞いた上で頭の片隅にしっかり留めておくようにしましょう。

深層心理からのサイン?ジョブズも重要視した直感と自分の本音

直感は自分の深層心理からのサインでもあります。

ご存知、世界を代表する大企業Apple社の創業者であり前CEOのスティーブ・ジョブズも直感をとても信頼していました。スタンフォード大学の卒業式に登壇したジョブズは、その辞の中でこう語っています。

あなたの心や直感に従う勇気を持ってください。心や直感は、あなたが本当は何になりたいのか知っています。他は二の次です。

人間は、無意識下に様々なことを感じています。無意識下で知覚したことが募るとそれがやがて意識として実感することができるようになります。直感とは、自分が無意識に感じていたことが意識として表面化してきた、いわば自分自身からのサインなのです。

映像にもあるように、自分を取り巻く環境や今までの経験が直感として、ジョブズ自身に大きな影響を与えていました。しかし、自分が創業した会社から追い出され、窮地に追い込まれたときに、彼のように直感を信じて、自分の気持ちに正直なるというのはとても勇気がいることです。

そうしたピンチのときに信じられるのは、一体なんでしょうか。あなたのことを一部分しか知らない周りの人でしょうか?それとも片時も離れずずっと一緒に生きてきた自分自身でしょうか?危機的状況にこそ、自分の本音に耳を傾けることが必要なのかもしれません。

直感力を高める!効果的なエクササイズ4選

スマホやPCを持たない時間をつくる


仕事でもプライベートでも、スマホやPCを使わない機会を数えるほうが難しいでしょう。そうした接続機器は、常に私たちに「理性」を要求します。外部とのつながりを断つ時間をつくることは、「理性」から解放された「感性」の時間をつくることになります。その日1日を振り返ってみたり、瞑想してみたり、はたまた妄想をしてみたり。「感性」を取り戻すことで、より精度の高い直感が生まれます。

みんなと食事をする機会を増やしていく


同僚や後輩、さらには学生時代の友達や取引先の人でもいいでしょう。普段一緒にいる人と仕事以外の接点を持ってみましょう。様々な人たちとの接触によって、その人たちの意外な一面を見ることができるかもしれません。軽くお酒が入るのであれば、なお良しです。理性的のタガを外して、直感が冴えてきます。もちろん、タガの外し過ぎには注意が必要ですが。

芸術や文化に親しむ


昔から、芸術と直感は深い関わりがあると考えられてきました。ずっとデスクワークをしているのでは、鋭く画期的な直感は生まれてきません。美術館に絵や彫刻を鑑賞しに行ったり、コンサートに足を運んで好きな音楽に囲まれてみたり、ジムや習い事で体を動かしてみたりと、様々な経験を積むと思わぬところで、素晴らしい直感と出会えるかもしれません。

心を落ち着かせる


常に肩の力を貼り続けていては、直感どころか、自分の理性的な側面も衰えてしまいます。きちんと休息を取ることが、最高のパフォーマンスにつながります。ヨガや瞑想、温泉など自分に合ったやり方でストレスを解消して、より鋭い直感を手にしましょう。

どう付き合っていく?直感の使い途

直感に関して、様々な領域の学問で未だに多くの研究がなされています。たかが直感と軽視するにはいささか無理があるほど、直感には底知れない力があります。どういうメカニズムがあるにせよ、目に見えるものだけで判断するのではなく、目に見えないものとも上手に付き合っていく方が賢いのかもしれません。