【夜神月・L・弥海砂】デスノートに学ぶ日常生活で使える7つの心理テクニック

原作終了から来年で10年…。映画化、アニメ化、そして今年の夏にはテレビドラマ化もされ、未だに勢いがとどまることを知らない大人気少年マンガ『デスノート』

天才大学生の主人公、夜神月と世界一の名探偵・Lとの熾烈な頭脳戦、心理戦が話題となり、一躍日本を代表するマンガとなりました。

さて、今回はそんな熾烈な心理戦が見所のデスノートから、日常生活で使えそうな心理学のテクニックを一挙大公開。これを使えばあなたも新世界の神になれるかも!?

「僕ならできる…いや、僕にしかできないんだ。そして僕は、新世界の神となる」(夜神月)

1. 宣言効果

主人公の夜神月がキラとして初めて決意を固めるシーンです。デスノートの持ち主である死神リュークを前に、堂々と自分の意思を伝えます。このように、あらかじめ周囲に目標を宣言することには、成功率を上げる効果があると言われています。

心理学では、これを「宣言効果」と言います。周囲に宣言することで、失敗はできないと自らにプレッシャーをかけ、モチベーションを上げているのです。また、何度も宣言することによって、その目標が潜在意識に染み込んで、まるで現実のことのように感じていきます。

この発言以降、夜神月が「新世界の神になる」と度々口にするのは、自らの野望を叶えるための自己暗示なのかもしれません。

「私がLです」(L)

2. あえて本当のことを言って、相手の動揺を誘う

キラ=夜神月の永遠のライバルである、名探偵・L。大学の入学式、初対面にもかかわらずLは唐突にライトに自らの正体を明かし、動揺を誘いました。当たり前のことですが、人間は予想外のことが起こると動揺します。あちこち顔の周りを触ったり、ジェスチャーが多くなりぎこちなくなったり…。

動揺による変化は人によって様々ですが、そうさせてしまえばもうこちらのもの。あとは自分のペースに引きずりこんでしまえば、交渉も有利に運ぶことができます。

「名前なんて覚えてないよ…」(弥海砂)

3. マジカルナンバー7

自らの寿命の半分と引き換えに、顔を見るだけで相手の名前と残りの寿命が分かる「死神の目」。夜神月が死神の目を持つミサに、大学で一緒にいたLの名前を思い出すように言いますが、ミサは思い出せません。

それもそのはず、死神の目を持つミサは、顔を見た全ての人の名前と寿命が見えるわけですから、そんな一人ひとりの顔と名前をいちいち覚えているはずがありません。

人間が一度に覚えられる情報の量は7±2だとされており、これを「マジカルナンバー7」と言います。つまり、7つまでのまとまったものは覚えやすく、8つ以上になると覚えにくいということです。

考えてみれば、日本でも八百屋や八百万の神のように数え切れないものの例えとして、よく「8」という数字が使われます。太古の昔から、人間が一度に覚えられる数は変わらないということでしょう。試験勉強や人の名前を覚えるときは、うまく7つ以下の情報に小分けにして覚えていきましょう。

「ミサ、ライトのためなら喜んで死ねる」(弥海砂)

4. 認知的不協和理論

ミサの盲目的な愛も、この作品の見どころの一つです。好きな人のためなら死ねるとも公言している彼女ですが、果たして実際の恋愛ではどうなのでしょうか。

アメリカの心理学者レオン・フェスティンガーが提唱した「認知的不協和理論」では、“尽くす”よりも“尽くさせる”方が恋愛において有効であるという結果があります。

私たちは“好きだから相手に何かしてあげたい”と思います。しかし、相手から見たら、あなたはただの“都合のいい人”でしかなくなります。相手があなたに好意を持っていない場合、“尽くす”ことによって相手の気持ちは変わらないのです。

そこで、あなたが“尽くす”のではなく、相手に“尽くさせて”みてください。そうすれば、「僕はこの人のために何かをしている。それはきっと、この人のことが好きだからなんだ」と自分の行動と矛盾しないように、自分の感情(=あなたに対する気持ち)の方を変えてくれるでしょう。

「世の中を悪のない理想の世界に変えるんだ」(夜神月)

5. 割れ窓理論

アメリカの犯罪学者が提唱した「割れ窓理論」というものがあります。「建物の窓が壊されているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓も全て壊される」という考え方からこの名前がついたと言われています。

実はこの割れ窓理論、様々な場面で使われています。例えば、東京ディズニーランド、東京ディズニーシーでは、パーク内のささいな傷をおろそかにせず、ペンキの塗り直しや破損箇所の修繕を見つけ次第、頻繁に行うことで、従業員はもちろん、来客のマナーの向上にもつながりました。

夜神月が目指していた、真面目で心の優しい人間だけの理想の世界とは、ある意味究極の割れ窓理論だったと言えます。もっとも、それは非現実的極まりないですが、この理論は職場の雰囲気の改善や治安の確保など、様々な場面で有効ですので、できることから始めていきましょう。

「人を殺すのが犯罪なんてことはわかっている。しかしもうそれでしか正せない」(夜神月)

6. 大義名分の原理

キラである夜神月を象徴するセリフであり、まさにキラがキラであるための「大義名分」です。人間は、自分の行動に他人が聞いて至極もっともに見える理由、すなわち大義名分が用意されれば、普通では踏み切れないような行動にも進んで踏み切る傾向があります。

ただ「やれ」と言われる義務やお金のため、自分のためなどよりも、大切な誰かのため、正義のため、環境のため、地球や人類の未来のため、みんなのためなどといった美しい理由の方が、人の心を動かしやすいでしょう。

しかしこの大義名分、悪いことだらけではありません。例えば自分にとって大切な人やものや事のためなら、人間は勇気を出して行動したりがんばれたりするのではないでしょうか。もちろん、犯罪はダメですよ!

登場人物のコーディネートにも注目!

7. 主要キャラがまとっている「色」とは?

原作やアニメ以上に映画やドラマといった実写で目に付くのが、登場人物のコーディネート。特に、この夏のドラマでは分かりやすいくらいに主要キャラの色分けがなされていました。

主人公、夜神月を象徴するのは、なんといっても「黒」。色彩心理学の観点では、黒には「断固とした強い意志」、「不屈」を表す色なんだとか。

さらにドラマの劇中では、黒いジャケットを着ているシーンが多かったです。フォーマルな装いに用いられる黒は、厳粛さや高尚な雰囲気を表現すると言われています。まさに、新世界の神にならんとする夜神月の象徴ともいってもいい色です。

ライバルの名探偵・Lはどうでしょうか。これまた分かりやすいくらい全身「白」づくめ。「黒」である夜神月との対比もありますが、白い服装には、「完璧さ、完成されたもの」、「潔癖さ、真面目さ」という意味があります。

ドラマでは、着ているシャツが少し汚れただけで着替えるシーンが幾度とありました。まさに完全無欠、極度の綺麗好き、潔癖症のLを表している色なのです。

その他にも、赤はリーダー・自己主張・あたたかさ、黄色は希望・知性・自己アピール、青は落ち着き・集中力・爽やかなど、色によって様々なイメージ、印象があります。みなさんもその時々に応じて、着る服や身につけるものの色を変えてみてはいかがでしょうか。

最後に

デスノート

デスノートが大人気マンガとして、今なおファンを掴んで離さない理由の一つは、こうした複雑で繊細な人間の心理を上手に表しているからではないでしょうか。魅力的な登場人物を参考にして、ぜひ仕事に恋愛に友人関係に、このテクニックを活かしてみてくださいね。