【日本はもう安い】堀江貴文『君はどこにでも行ける』から学ぶ、これからのビジネスチャンス

海外ビジネスで成功を収めた人達をテレビやインターネットなどで目にして、「何でこの人たちはみんな海外でビジネスしてるの?」と思った経験がある方はいませんか。「今ビジネスをやるならやっぱり海外だよね~!」と言ってはみるものの、なぜ海外でビジネスをすることが良いのかあまり分からないという方も多いのではないかと思います。

そんな方にぴったりなのが、ライブドア元社長のホリエモンこと堀江貴文氏の新著『君はどこにでも行ける』。
今回は、この本から学ぶことができる日本の市場の現状と、海外におけるビジネスチャンスについてご紹介していきます。

「安くなった日本」。その現実を知ることから

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“何度でも言う。日本は安くなったのだ。あらゆる分野で、とっくに逆転現象が起きていることを、しっかり認めないといけない。かつてはジャパンマネーでアジアをのしていく図式が通用したかもしれないが、これからは日本がアジアマネーを取りに行く発想が求められる。(58ページ4行目)”

近年テレビでは、日本の良いところを取り上げるような番組が多く放送されています。「技術力」や「おもてなし」。

日本の専売特許とされているこれらの長所は、世界的に見ても高水準であることは間違いありませんし、このような番組を見て、「日本に生まれてよかった」などと感じることは決して悪いことではありません。

しかし一方で、日本がアジアでNo.1だった時代が終わったということも、認識しなければなりません。今やGDPは中国の半分以下になり、加えて各国のサービスの質も日本に近づいています。

日本へ訪れる中国人観光客が「爆買い」を行っていることからも、日本が「安く」なっていることが伺えます。まずは、この認識を持つことが重要なのではないでしょうか。

「安くなった」ことはチャンスである

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“日本は安くはなったけど、それはひとつのチャンスであるということを十分に理解したい。安くなったということは、別のパワーを得たという言い方もできる。日本の優れた製品や文化、ビジネススキルを、アジアの富裕層が勝手に世界にアピールしてくれるのだ。(34ページ10行目)”


堀江氏は、「日本が安くなった」という事実を悲観的なものとは捉えていません。むしろ、外国から日本に観光をしに来る富裕層に対して、日本の優れたところを示すチャンスだと考えているのです。

富裕層は社会に対しても発信力がある場合が多いので、彼らに対して良いイメージを与えることは、その評判を世界に広めるチャンス。現実を正しく認識したうえで、その状況を活かす術を考えていくことの重要性がわかります。

発展途上の「アフリカ」で、いま起こっていること

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“僕が今、一刻も早く訪れたい国、興味を持っている地域を挙げよう。
ずばり、アフリカ大陸だ。アフリカには10年ほど前にケニアとセイシェルに行ったきり。しかし、これから先、最も目が離せない場所といえるだろう。(167ページ8行目)“

“アフリカはいまのところ、先進国で言うところの豊かさ、満ち足りた衣食住や娯楽などが少ない。しかし何も持っていないということは、シェアエコノミーが、たやすくできる。

シェアエコノミーとはソーシャルメディアの発達により、モノ、お金、サービスなど交易物の交換、共有によって成り立つ経済の仕組みだ。いわば情勢の変化に対応しやすい、小さな政府の確立。

ヨーロッパの先進国がユーロなど、さまざまな試みで実現させていこうとしている仕組みを、発展途上国のアフリカが、持たざる者がゆえに、苦もなく成し遂げようとしているのは、面白い現実ではないだろうか。(170ページ5行目)“

堀江氏が世界でもっとも注目しているは、「アフリカ大陸」だそうです。
他の地域と比べてインフラの整備が遅れているアフリカで今起こっているのが、「リープフロッグ現象」と呼ばれるもの。

本来、技術は段階的な進化をするものですが、最新技術を利用したインフラを利用して、途中の段階を飛び越え一気に最先端まで進化することを指します。

こうした劇的な変化がアフリカで立て続けに起こるようになると、世界経済の勢力地図が大きく塗り替えられることになるやもしれません。未発達な地域であるからこそのロマンがそこにはあります。ビジネスに興味のある方は、アフリカ大陸を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

これからは、「好きなことを好きなだけやる」生き方が価値を持つ

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“僕がずっと前から言い続けている、「好きなことを好きなだけやる」生き方が、より明確に価値を持つことになるはずだ。国境や言語など、かつては乗り越えるのが困難だった壁が取り払われていくことで、あらゆるチャレンジが容易になっていく。

「イヤなことを我慢して努力している」人が評価される時代は終わりだ。
「好きな人をしている人がビジネスでも人生でも、いちばん強い」時代へ、日本も移行するだろう。いや、実はもとからそうなのだけど・・・・・・。

もっと本質的な意味で、好きなことをする、好きなことを見つけるための社会が、つくられていくと思う。
未来は、いいことずくめだ。(218ページ7行目)“

「好きなことをやってお金を稼ぐ」という言葉を聞いて、皆さんはどんなイメージを持ちますか?「そうやってお金を稼いでいる人が羨ましい」「そんなの無理に決まってる」と思う方が多いのではないでしょうか。

「イヤなことを我慢して努力する」ことを美徳とする従来の文化は、これまで、日本の目ざましい発展に寄与してきました。これは紛れもない事実です。しかし、これからは次のステージへ上らなければなりません。

これまであった障壁が取り除かれることによって、これまで不可能だったことにも挑戦することができるようになります。挑戦できる環境が備わっている時代に価値を持つのは、「好きなことにチャレンジしてお金を稼ごう!」という精神を持った人材です。国家や言語という枠にとらわれずに、「自分の好きなことは何なのか」ということを一度考えてみるのも良いかもしれません。

頭の中の「国境」を消そう!

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“本書を執筆しながら、世の人たちのことを、深く考えていた。特に若い人について。例えばいま、この本を読んでいる君に問うてみたい。

国境とは何か?国境というものは、それぞれの国家の主権の及ぶ、陸地か海上に引かれたラインのことだと思っているのではないだろうか?常識の知識としては、間違っていない。でも、君たちがとらわれている本当の国境は、別のものだ。

君たちの国境は、頭のなかにある。(中略)国境をなくす生き方というのは、君自身のマインドを変えること。パスポートを手にしてお金とスマホを用意して、飛行機に乗るのは、単なるひとつの手段でしかない。頭のなかの国境を消すことが、君を本当の意味で世界に飛び立たせる。(中略)頭のなかの国境を消そう。そうすれば君はどこにでも行ける。(221ページ3行目)“

「国境」という言葉を辞書で引くと、「隣接する国と国との境目。国家主権の及ぶ限界。」とあります。しかし、情報通信技術が発達し、世界中の情報にアクセスすることができるようになった現代において、この概念の持つ意味は急速に薄れてきているのではないでしょうか。「君たちの国境は、頭の中にある」。

「日本」と「海外」という分類で物事を考えることはもはやナンセンスな時代なのです。では、自分
を縛り付けている既存の考え方を変えるためにはどうしたらいいのか。それは、「一歩を踏み出す」ことです。

現状をしっかりと見つめよ!そうすれば、いろんなところにビジネスチャンスがあるはず

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日本がアジアにおいて力を失いつつある、という現状としっかり向き合うこと。
そして、海外の市場に目を向けること。

これができれば、日本にいても海外にいてもビジネスチャンスを掴むことができます。

ただしそこで重要になってくるのが、本の最後に書かれている「一歩を踏み出す勇気を持つ」ということです。
ビジネスで成功を収める人達は、皆この勇気を持っています。
皆さんもこの本を参考にして、ビジネスをより広い視野で考えてみてはいかがでしょうか。