技術の進歩、そして本との偶然の出会いを体験!「第23回東京国際ブックフェア」に行ってきた

皆さんは「東京国際ブックフェアというイベントをご存知でしょうか。

このイベントでは、最新のテクノロジーによって表現される本の新たなかたちや、未知の本との偶然な出会いを体験できるイベントとして、毎年賑わいを見せています。そして今年2016年も、9月23日(金)~25日(日)にかけて「第23回東京国際ブックフェア」が開催されました。

今回はその中から、驚きの技術によって生み出されたアプリ・サービスや、本との出会いを演出する素敵な取り組みを紹介します。

テクノロジーの進化によって登場した、新たな本の可能性

耳で聴く“本”!?ノイズで私たちの集中力を目覚めさせる資格勉強アプリ

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まず最初に紹介するのは、「資格試験暗記用音声アプリ・耳勉」です。

このアプリは、暗記で苦労する多くの人のために作られたもの。耳を通して暗記勉強ができるのです。音声を通して本を読むことは「オーディオブック」と呼ばれており、日本ではあまり一般的ではありませんが、忙しくても集中して本が読めるということで、アメリカではとても人気なのです。

アプリの大きな特徴は、ノイズを混じらせることによって、私たちの「注意意識」を呼び起こし、集中して暗記に臨めるという工夫がされている点。毎日が忙しく働く社会人にとって、活字をじっと追って勉強することが辛くてできないという方が多いと思います。

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そんな方でも、このアプリを使えば無理なく効果的に暗記に取り組むことができるのです。現在は「宅建」バージョンのみリリースされていますが、今後さまざまな資格を対象としたアプリをリリースする予定とのこと。価格は3,800円(税込)と、アプリにしては少々高めですが、このアプリ1つで資格の勉強ができるとなれば、とても便利です。

資格を取りたいけど、忙しくて本を読む気になれない社会人の方は、「資格試験暗記用音声アプリ・耳勉」を利用してみてはいかがでしょうか。

音楽を演奏する人にぴったり!「電子楽譜」で音と楽譜を同時に再生できるサービス

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続いては、「本」とは少し異なるサービスですが、ユニークなアイディアで人目を引いていたものを紹介します。

音楽を演奏する方に向けたサービス「musik」です。こちらは、「電子楽譜」と呼ばれるもので、楽譜を電子上に表示させ、楽譜に内蔵された音源に合わせて楽譜が自動的に動いていきます。楽譜と音声を同時に見聴きできるので、演奏の練習効率が飛躍的にアップすること間違いなし。

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「〇小節目から練習したい」という時にも、このサービスは威力を発揮します。該当部分の譜面を指でタッチすると、そこから楽譜と音源を再生することもできるのです。

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驚くべきはこれだけではありません。別途で、好みのyoutube動画と楽譜をリンクさせるサービスも行っています。これを利用すれば、youtube動画と楽譜を同時に見ながら演奏練習をすることができるのです。短い時間で演奏練習を効率よくやりたい方や、音源や動画と一緒に練習がしたい方は使ってみてはいかがでしょうか。

未知の本との遭遇を演出する書店・出版社の取り組み

本の専門家がテーマに合わせて本を紹介!「hontoブックツリー」

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続いては、本との偶然の出会いを生み出すサービスを紹介します。
サービスを提供しているのは、丸善、ジュンク堂、文教堂などの店舗と、ネット通販、電子書籍が連動したハイブリッド総合書店「honto」

「hontoブックツリー」と呼ばれるサービスで、本の専門家がテーマを設定して本を紹介しています。

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本を読んでいると、その時の気分によって、「爽快感が溢れる小説を読みたい」であったり「恋愛小説を読みたい」と読みたい本の種類が変わるもの。このサービスは、「つらいけど働くって楽しい!読んでスカッとするお仕事小説」というように、限定されたテーマで小説が選ばれてまとまっているので、もし自分が読みたいと感じたテーマがあれば、そのテーマに合う本に、1度に何冊も出会うことができるのです。

読みたい本のテーマがある方は、ぜひこのサービスを利用してみてください。

中身は開けてからのお楽しみ!KADOKAWAが選ぶ本の福袋

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最後にもう一つ、本との偶然の出会いを演出する出版社「KADOKAWA」の取り組みを紹介します。

「ねこだらけ」「心とお腹を満たす“美味しい”本」「文化部だって青春」という3種類のテーマに沿って本が選ばれています。価格は税込み3,000円。中身は開けてからのお楽しみと、福袋のようになっているのが特徴です。ビズポ編集部は、3つのテーマの一番中身が予想できない「文化部だって青春」を購入してみました。中身を見てみると…

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小説だけでなく、マンガも入っていました!それもこんなにたくさんです。
同じテーマでありながらも、違ったジャンルの本と出会えるのがこの取り組みの素晴らしいところ。中を開けるまでのわくわくもたまりません。来年のブックフェアでも是非やってくれることを期待しましょう。

本の素晴らしさ・可能性に出会える「東京国際ブックフェア」。来年にも注目

前半2つでは、テクノロジーの進歩を感じさせるアプリ・サービスを紹介しました。本の可能性はこれからも広がり、よりたくさんの人が受け入れられやすいものになっていくことを予感させてくれました。

後半2つは、未知の本と出会えるサービスや取り組みを紹介しました。自分の価値観や考え方の幅を広げてくれる本との出会いはとても貴重で、大切にされるべき取り組みなのではないでしょうか。

本業界はいま、電子化の波を受け目まぐるしく変化を続けています。来年開催されるときには、新しい技術革新によって本がどんな進化を遂げるのか、また、未知の本とのどんな素敵な出会いが生まれるのか、楽しみにしましょう。