【ちはやふる】20代OLがキュンキュンした百人一首の恋の歌ベスト5!

講談社『BE・LOVE』にて連載中の人気作品『ちはやふる』。競技かるたを題材にした漫画の代名詞として有名になり、2016年3月19日からは広瀬すずさん主演の実写映画版が公開されます。

今回はそんな『ちはやふる』の和歌の世界、百人一首の「恋愛」をテーマとした歌(43首)の中から、20代OLの胸を特にキュンキュンさせた歌5首をお届けいたします。

1. 恋心の表出

筑波嶺の 峰より落つる みなの川
恋ぞつもりて 淵となりける (陽成院)

《意味》
筑波山の峰から流れ落ちる男女川。その水がたまって淵となってしまうかのように、私の恋心もつのっているのです。

キュンキュン1

激しさを増す恋心が、積もり積もって深い淵(川が深くなっている場所のこと)のようになってしまったというストレートな告白の歌。逢えずにつのった恋心が行き場を失い、淵になってたまってしまうほどだという作者の心情を表しています。

筑波山には歌垣(男女が春や秋に集って求愛の歌を掛け合う宴)の風習があったそうです。

2. 恋人に若菜を摘む心

君がため 春の野に出でて 若菜つむ 
我が衣手に 雪は降りつつ (光孝天皇)

《意味》
あなたのために春の野原に出て若菜を摘み取っていると、私の着物の袖に、雪がしきりに降り続いているよ。

キュンキュン6

早春の野原で、誰かのために若い皇子(光孝天皇)が若菜を摘んでいると、その袖に雪がちらりちらりと降りかかってくるという光景。

当時は人に物を贈るとき、歌を添えるのが習わしでした。初句の「君がため」には、相手への親愛の情が込められています。季節が変わっていくことも実感しながら、手紙を贈る相手への思いも高まっていったのでしょうね。

3. 恋がいつまでも続いてほしい

君がため 惜しからざりし 命さえ 
長くもがなと 思ひけるかな (藤原義孝)

《意味》
あなたに逢うためには惜しくなかった命までも、長くあってほしいと思うようになったのですよ。

キュンキュン2

女性と初めての逢瀬(愛し合う男女がひそかに会うこと)を果たし、戻った翌朝に贈った歌。

「一度逢ってしまったら、物思いが深くなってしまった」という作者(藤原義孝)の心情を表しているのですが、この歌では「命に対する考え方まで変わってしまったよ」と伝えています。こんな歌をもらったらドキッとしちゃいますよね。

4. もう一度逢いたいという恋心

あらざらむ この世のほかの 思い出に
いまひとたびの 逢ふこともがな (和泉式部)

《意味》
私はもう生きてはいないでしょう。だから死んだあとのあの世での思い出として、もう一度、あなたとの逢瀬を持ちたいものですよ。

キュンキュン4

恋を詠う女流歌人の中でも、真打ちといえる和泉式部。橘道貞と結婚していながら若い親王と恋に落ち離婚。愛する親王を亡くしたあとはその弟に愛されるなどドラマチックな人生から恋の歌が多く紡がれました。

病気になった和泉式部は「自分はもうこの世からいなくなります」と命が長くないことを告げています。それでも、死後の思い出のためにもう一度逢いたいと「命よりも愛に生きている」ということを歌に残しています。

5. 人目を忍ぶ恋

玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば
忍ぶることの 弱りもぞする (式子内親王)

《意味》
命よ。絶えてしまうなら絶えておくれ。このまま生きたならば、恋心をこらえる気持ちが弱ってしまい、人目につくようになると困るから。

キュンキュン5

百人一首には様々な恋の歌がありますが、古人の恋は「忍ぶ恋」が多かったようです。そんな恋を貫いてしまいたいというのが作者(式子内親王)の想いでした。

「玉の緒よ」というのは、命に向かって呼びかけていて、「絶えなば絶えね」(絶えてしまうものなら絶えてしまえ)と激しく感情を表現しています。その理由として三句からあとで、「もしこのまま生きながらえたら忍ぶ気持ちが弱くなってしまいそうだから」と伝えています。

さいごに

久しぶりの古典、いかがでしたか?(笑)好きな人に逢いたくて逢いたくて震えてしまうのは、今も昔も変わらないのかもしれませんね。

百人一首には恋の歌以外にも、日本人らしい感性で自然や季節の美しさを詠ったものや、その時代ならではの感情を表現したものなど、まだまだ魅力的な歌がたくさんあるのでぜひ触れてみてくださいね♪

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